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2012年01月24日

今やるべきこと

私はレッスンをさせていただくとき、1つ心掛けていることがある。それは、

その生徒さんにとって“今”必要なことを伝えること。

目先の目標があることはとても大切なことだ。でもそのせいで決して後回しにしてはいけないのは
<今やるべきこと>

テクニックを見直したり、音楽の意味を考え直したり・・・私が伝える内容はもちろん人によって違う。
それが何であれ<今>やるべきこと、を伝えたい。
誰でも自分の核心に目を向け、何かを根本から変えようとするということは、相当の時間と労力と忍耐力、そして何よりも大きな勇気が必要となる。
やらなきゃなぁ、とは思ってはいても、実際は日々に追われ、その時間を取る勇気を持たず、時間ばかりが過ぎてしまうケースを目にするのは本当にもどかしい。でも私が代わりに動き出すことはできない。

指の使い方、楽器について知ること、練習の仕方など基礎を見直すことを勧めることも頻繁にある。そんな話をすると、恥ずかしそうにする生徒さんがいる。でも大切なことを覚えておいてほしい。

基礎に目を向けることは、決して初歩に戻る事じゃない。心臓部に目を向けるだけのこと。

本物に近づくには避けて通れないことなのだ。恥ずかしくも何でもない。
だから、とてもレベルの高い人にでも、もう一度基礎を見直してほしいと伝えることが多々ある。
なかなか動いてくれないことも多いけど、私と過ごす時間がある限り、伝え続けてみたいと思っている。

今やるべきことに目を向けることの大切さを身に染みて感じて生きてきたから。


たった1つの音階を本当に美しく演奏できる人はどれだけいるのだろうか。


本物は尊くて、とても遠い・・・だから美しいし、追い続けるのかもしれない。

私のサイトFromBerlinへは
こちらからhttp://www.rikakomurata.com

2011年12月22日

つぶやき

音楽は、時としてどんな言葉よりも、思いを伝えることができるのかもしれない・・

今日、そう感じた瞬間があった。

2011年12月19日

ご報告

みなさまからお預かりさせていただいたご厚意を、
被災地へピアノをとどける会にお届けいたしました。
ここにご報告させていただきます。


ご協力に心より御礼申し上げます。

村田理夏子、Pascal DEVOYON

2011年12月02日

御礼

私たちにとって2回目となる日本でのツアー公演。おかげさまで無事に終了することができました。すべては

心。

その言葉に尽きると思いました。聴衆の皆さま、主催してくださる方々、調律師さん、スタッフ、譜めくりの方、会場の関係者の皆さま、楽器・・・そして演奏させていただく私たちの音楽への思い。どれが欠けても成り立たない1つずつの演奏会。

人の熱意と心が、人を刺激し、そして感動を生む。目に見えない心のつながりを強く感じたひとときでした。

そしてどんな言葉よりも、みなさんの<瞳>にあらわれた感動やそれぞれの思いが、私たちの心を突き刺すほどに震えさせてくれました。私たちにとって人生の一部である“音楽”にあらためて感謝すると同時に、前を向いてチャレンジし続けることの大切さを教えてもらいました。

夢見ることを決して諦めない。

それが私たちの1つの思いでもあります。これからも私たちのペースで歩み続けたいと思います。

支えてくださった全てのみなさまに、心からの感謝をこめて御礼を申し上げます。
今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。

Pascal DEVOYON,村田理夏子


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2011年11月19日

是非いらしてください!

先日もご案内させていただいた藤沢のレクチャーコンサート。
そのレクチャーを今翻訳しているところですが・・・

これは本当にみなさんに聴いていただきたい・・

そう痛感しています。
訳している私にとっても、DEVOYONからのメッセージが山のように
込められていて、宝物の山です。

音楽に触れていく方には、本当になんとしてでも聞いていただきたい内容です!!!
11月23日(祝)の16時から藤沢リラホールにて。

是非いらしてください!!

http://http://www.fujisawalyra.com/concert.html


2011年11月18日

100名限定の大阪特別公演!

昨年主人が堀米ゆずこさんと演奏会をさせていただいた時、その主催者であるすてきなご夫婦にお目にかかりました。

音楽をこよなく愛し、大きな思いを込めて、温かい演奏会を作り続けて来られています。
音楽界ですらビジネス化してしまいそうなさびしい時代の中、純粋に音楽を愛し情熱を傾けているお二人に強く惹かれました。

今年、私たちの連弾コンサートを企画してくださり、100名限定というアットホームなスタイルで、演奏会をさせていただきます。

心にほっと温かいやすらぎとほのかな幸せをくれる音楽。私たちの音楽への愛情をたっぷり持って、大阪にお邪魔します。

是非一緒に、幸せな時間をすごしませんか?

ご予約は下記まで。
http://otonokatarai.com/index.html


よろしくお願いいたします。


2011年11月13日

いよいよ東京公演!!!

全身全霊をかけてのぞんだ今回のツアー。東京公演を17日に文化会館で行わせていただきます。先日熊本公演でファウスト交響曲を演奏した際、リストの才能にあらためて敬服しました。なんてすばらしい作品が、あまり演奏されずに眠っていたのでしょう・・・。

この曲は、言葉であらわせない感動で一人一人の心を揺さぶってくれます。本当に。

そして、ひとりでも多くの方に一度は耳にしていただきたい・・・とあらためて痛感しました。
ファウストは、明日の神戸公演(神戸女学院内ですが、一般の方も問題なく入れます!)と東京公演を残すのみです。

今回はYAMAHAのあたらしいピアノ CFX2台というとても贅沢な楽器を使用させていただきます。CFX2台でどのような世界を生み出せるか、私たちも楽しみです。

チケットをご要望の方は、rikakoberlin@gmail.comまでご連絡ください。
当日受付引き渡しにすることも可能です。

17日にお目にかかれるのを楽しみにしています!


2011年10月29日

ピアニストラウンジ

YAMAHAのサイト、ピアニストラウンジに
Pacsal DEVOYONインタビューが掲載されています。
ぜひご覧ください!

http://www.yamaha.co.jp/product/piano-keyboard/pianist-lounge/now/016/

Pascal DEVOYON公開レッスンのお知らせ

藤沢でPascal DEVOYONによる公開レッスンが行われます。
プログラム、演奏者は下記からご覧になります。

http://www.fujisawalyra.com/concert.html

演奏会と合わせ、公開レッスン聴講のチケットを本日より私のほうでも
扱っております。ご希望の方はご連絡ください!!

rikakoberlin@gmail.com

2011年10月23日

スペシャルコンサート 藤沢公演!!

日時:11月23日 祝日 16時から
場所:藤沢リラホール http://www.fujisawalyra.com/118.html

チラシはこちらから


藤沢での演奏会は、藤沢リラホール。このホールで演奏会をさせていただくのには、たくさんの理由があります。私たちの知人がホールを運営されているのですが、演奏家のこと、お客様のことを考えて本当に熱心に演奏会を企画運営してくださる、というのが第一の理由。主催者ご自身も音楽家であり、演奏会というものを芸術的、教育的観点から心を込めて作り上げてくださるのです。第2の理由はホール。お客様との距離感が抜群で、一緒に楽しむという空間づくりには理想的なホールの大きさ。その上、響きも楽器もとても良いのです。前回のツアーでもそれは強く感じられました。

なぜスペシャルコンサートかというと・・・。今回は2部形式のコンサートという形式を考えました。まずは16時から1時間ほどのプログラムで2台、4手作品を演奏させていただきます。曲は下記のとおり。

ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲
リスト 悲壮協奏曲(リストが2台ピアノのために書いたという名曲です!)
ガーシュイン ラプソディーインブルー
バーンシュタイン ウエストサイドストーリー

みなさんおなじみの曲も多く、大人にもお子様にも聴きやすく楽しみやすい演奏会です。祝日の午後をコンサートを楽しみながらのんびりと過ごされたい、という方に最適なプログラム。

そのあと更に余力がある方は、後半にPascal DEVOYONによるとっても興味深いレクチャーがあります!レクチャーと聞くと堅苦しいですが、その内容は

練習とは何だろう?

というもの。最近なんだか練習がつまらない・・・。どうやって練習したら良いかわからないという方、あるいは生徒にどのように練習させたら良いのだろう・・・と悩んでいらっしゃる先生方など、必聴です!私自身、彼から習った<練習ということの意味>は、今の自分に本当に役に立っています。

藤沢リラホールにはカメラとモニターがあり、手先をしっかりと写しながらの説明もでき、とてもわかりやすいと思いますよ。

Devoyonは普段から非常に教育に熱心で、情熱を注いでいます。自らもあらゆる練習方法や、練習ということ自体の意味など考えぬいて人生を歩んできたということもあり、ふと忘れがちな基本を非常に大切にしています。宝物がみつかること間違いなし!

是非初心に戻り、練習について一緒に考えませんか!


私のサイトFromBerlinへは
こちらからhttp://www.rikakomurata.com

DUOサイトは
こちらhttp://www.pascalrikako.com

2011年10月22日

名古屋のみなさん、いらっしゃいませー!

公演 スイーツタイムコンサート♪ 
日時:11月25日 宗次ホール 13時30分開演


このスイーツタイムコンサート、というのは宗次ホールならではのアイディアで最近始まったコンサートシリーズ。純粋に、楽しみたい!くつろいだ午後を!という方のために、
お昼に1時間ほどのプログラムをお楽しみいただくコンサート。

スイーツタイム!と名前がついているように、希望される方は、演奏会の後に指定の喫茶店に移動し、お茶を楽しむというコースもあります!

詳しくは、こちらをご覧ください。

http://www.munetsuguhall.com/concert/201111/20111125S.html

プログラムは親しみやすいものばかり!すべて連弾です。

ラヴェル マメールロワ
ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ
ラヴェル スペイン狂詩曲
休憩
バーバー 思い出 (ワルツ、タンゴなど楽しい曲がいっぱい)
ガーシュイン ラプソディーインブルー 

このサイトをご覧になった方は、チケットをご購入される際、村田理夏子からの紹介とお伝えいただければ10%引きになります。
また被災地へピアノをとどける会へ(http://www.piano-donation.org/)へのご協力として、募金箱を設置させていただきます。会場で販売させていただく私たちのCD売上金の一部と合わせまして、ツアー終了後に当会へ寄付をさせていただくことになっております。ご協力をいただければ幸いです。当会発起人のお一人である吉川和夫先生が、被災地への思いを込めた曲を作曲くださり、私たちに献呈いただきました。今回の日本演奏ツアーすべての公演でこの作品を演奏させていただきたいと思っております。
是非会場でお聴きいただけたら嬉しいです。


私のサイトへはこちらから
From Berlin http://www.rikakomurata.com
DUOサイト http://www.pascalrikako.com

2011年10月02日

神戸公演♪

11月のDUOリサイタルツアー。
2公演目は神戸です。

ベルリンで一緒に勉強した素晴らしい音楽家の仲間が,
神戸女学院での講座形式の演奏会を準備してくださっています。

11月14日(月) 15時
場所:神戸女学院大学音楽学部 音楽館ホール
電話:0798-51-8550

内容:
パスカル ドゥヴァイヨンによるファウスト交響曲についてのお話 30分
ファウスト交響曲の演奏(パスカル ドゥヴァイヨン、村田理夏子) 60分

です。

関係者によると、外部の方の入場も可能で、整理券などはなく、
当日お越しくだされば良いとのお話でした。興味のある方は
一度上記番号にお問い合わせなさってみてくださいね!


合わせて
DUOサイトhttp://www.pascalrikako.com
私のサイトFromBerlinhttp://www.rikakomurata.com
にもお越しくださいませ。


2011年09月29日

熊本公演♪

今日から、地方公演について1つずつご案内させていただきます。お近くの方、是非どうぞ。


♪熊本公演♪
日時:11月11日(金) 19時開演 熊本市健軍文化ホール
お問い合わせ:ケルプの森音楽企画室 電話:096-380-0268


熊本では私たちの知人がコンサートを主催してくださっています。2008年のツアーでもお邪魔させていただきました。ご家族、そのお友達、そのまたお知り合い・・・とみなさんが手を差し伸べて演奏会を作ってくださっている、そんな人と人の絆が強い温かさを感じました。お客様も、アットホーム。サイン会ではみなさんが積極的に温かく声をかけてくださったのが印象的でした。今の時代、そういうつながりは、あらためて絆の温かさを感じなおさせてくれる貴重なものですね。

今回のツアーで東京公演と全く同じプログラムというのは、唯一熊本のみ!です。私たちのトークも交えて、肩の力を抜いて純粋に音楽を楽しんでいただけるよう、ご準備させていただきます。


九州のみなさま、是非お越しくださいませ!!!


余談:
前回の熊本公演で宿泊したホテルの前に大きなデパートがあり、その前になんだか長い列が・・。しかも開店前の平日朝8時台だった気がします。出勤でバスを待つバス停の列かなと思って、Dとホテルからじーーーっと眺めると、その先頭には<生キャラメル>の文字が!(^_^.)
熊本人は、根性が違う?! 

DUO公演の詳細はhttp://www.pascalrikako.com
私のサイトFromBerlinへはhttp://www.rikakomurata.comからどうぞ!

2011年08月23日

お知らせ!!! 


このたび、Pascal DEVOYON、村田理夏子 ピアノデュオリサイタルを開催させていただく運びとなりました。リスト生誕200年を記念し、一生のうちに一度は耳にしていただきたいと私たちが心から思う作品を、東京公演のメインとさせていただくことにしました。
心を揺さぶる作品です。ぜひいらしてください!(画像をクリック)

クラシックに詳しい方も、そうでない方も、みなさんが楽しめるよう、今回は真嶋雄大さんをお招きし、開場から開演までの30分、わかりやすく面白くお話をしていただきます。

チケットは私の手元にございます。いらしていただけるかたは、

rikakoberlin@gmail.com

までご連絡ください。(件名にチケット希望と明記していただければ幸いです。)

一枚でも結構です!よろしくお願い申し上げます。


日時:11月17日 東京文化会館小ホール
開場:18時15分
真嶋雄大さんによるお話:18時30分から19時
開演;19時

プログラム:
デュカス:魔法使いの弟子 (ディズニー映画で用いられている親しみやすい作品です!)
リスト:前奏曲 (美しいメロディーと壮大な豊かさをもつ名曲です!)
(休憩)
リスト:ファウスト交響曲 (稀にしか演奏されない名曲。心の底から揺さぶられる感動作です!)


料金:
一般4000円
DUO券(一般券2枚同時にお買い求めの方)7000円
学生 1500円

私のサイトFromBerlinへは
こちらからhttp://www.rikakomurata.com

2011年07月08日

モスクワ2010  最終回 ~他にないの?

今回のモスクワ訪問にあたり、渡航前からDは頻繁に事務所とのやりとりをしていた。とても仕事能力のある方が相手で、すべてがスムーズ。ありがたい。 

私は、前述のように後からモスクワに合流する流れだった。Dが出発前、
もし困ったことがあったらこの人に電話すると良いよ、とその優れたマネージャーの連絡先をくれた。

D:アレクサンダーっていう人だから。(・o・)
私:オッケー♪

と、私はアレクサンダーの連絡先を早速メモ。準備万端である。

私がモスクワに向かう前の日、Dから連絡があった。
D:僕のリハーサルが君の到着時間と重なってしまって、どうしても迎えに行けないんだ。
だから代わりの人が行くからね。

という。


D:アレクサンダーっていう人だから。(・o・)

私:あれ?この間話していた人?

D:あー違う違う。別のアレクサンダー。

私:苗字は?

D:知らない(/・ω・)/

私:・・・・


というわけで、アレクサンダ-Nr2が迎えに来てくれるらしい。大まかな当日の服装を聞いておいた。


そして当日。行き違いがあり、1時間待ちぼうけを食らったものの無事にホテルへ。Dと再会し、やっとほっとする。
ロシア料理を食べてみたいという私に、何かおすすめのレストランはないかホテルのレセプションに尋ねると、

ホテル:今日はあいにく閉店ですが、私どものホテルにロシア専門料理店があります。

という。

私:いいねえ♪

ホテル:レストランAlexanderです。

私:(。・_・。) うっそ・・・。


アレクサンダー ナンバー3である。


コンサート当日。ある学生さんが声をかけてくれた。
彼:クールシュヴェールの講習会でお世話になったアレクサンダーです。おぼえていらっしゃいますか?

私:( ̄□ ̄;)ギョッ

こうなったら、なんでも来い。である。

演奏会後。

事務の方:この演奏会にご尽力くださったフランス領事館の方をご紹介します。
アレクサンドルさんです。(ナンバー5)


私:おちつけ、自分。
(-∧-;) ナムナム


そして最終日・・・。

事務の方:空港にはアレクサンダーという者がお車でお送りします。

私:・・・・・・・

これだけ同じ名前が使われている国なのに、誰も苗字ではなくアレクサンダーと紹介するのは・・・

なぜ? (・・?


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2011年06月08日

さすが芸術の街? 3)モスクワ2010 ~ロシア伝説~

随分あいてしまいましたが、Dのモスクワ演奏旅行記 続きです!

さて、紙芝居+バー風ライトアップによるコンチェルト(2011年2月18日の記事参照)の翌日は、Dのソロリサイタル。全日に引き続き、満席のお客さんにいらしていただいた。

今日落ち着いてホールを見渡すと、古いせいか不思議な作りもある。写真の上方の席。(写真をクリックすると拡大されます)

写真でわかるだろうか?2階席が前から順に一列に並んでいるのだ。普通は横か斜めに並ぶと思うのだが、これは前のひとの後頭部を見る形で椅子が並んでいる。バスの座席のようだ。


変である。(・o・)


それはさておき、今日の演奏会は、あの<バー風ライトアップ>がない!!
やっぱりあれは、オールフランスプログラムのための、特別なライトアップだったに違いない。

昨日同様、細かなアナウンスはもちろんアリ。そして、<シャッ>と紙芝居カーテンが空き、D登場。

と、こ、ろ、が

演奏開始して間もなく、チャラリンチャラリン・・・そう、携帯電話である。ちょうど私の前に座る女性だった。

モスクワですら、携帯が鳴るんだなぁと思っていたら、

違う!! やはり本場は違う!! 

ロシアの客は携帯が鳴るとどうするか・・・・・・・・・・?

電話に出る。 (´▽`[]ゝもしもーし  (ロシア伝説1)


必死で弾いているDを尻目に、その女性はなんと・・・

<もしもし、今演奏会中なの、え?良く聞こえないわ。今ね、コンサート聴いてるのよ♪またあとでね!>←会話の内容はもちろん想像である。

などと会話し、電話を切ったのである。

私の左斜め前には、子供連れもいた。さすがはモスクワ人。彼らの準備も万端。子供が演奏会前に、膝の上にせっせと準備していたのは

<お絵かきセット>

である。しかもクレヨンのふたを開けると・・・軽く20色はあった。
揃えすぎだろ。( ̄o ̄;)ボソッ

というわけで、

ロシアの客は、準備万端である。(ロシア伝説2)

この演奏会中、前半だけで携帯が8回は鳴った…..
とはいえ、前半大成功!ショパンでは演奏が終わる直前から手拍子の拍手。ロシアのお客さんはやはり反応がダイレクトである。そして飛び交うブラボーは、なんだかえらく低いどすの利いた声が多い。ウォッカのせいだろうか。

さぁ休憩だ。と思ったら、拍手の中、なぜかホール内のお客さんの一人が花束を舞台上のDにもっていった。Dは、え?まだ前半なのに・・・と半分苦笑いで受け取る。
すると・・・・

ロシアの客は・・・・前に習う。 (ロシア伝説3)


・・・・?


なんと次から次へと他のお客さんが花束を持って舞台へ。Dはカーテンコールで舞台に戻る度に花束を受け取ることになり、嬉しいながらも多少動揺。あの・・・まだ前半なんですけど。

これがその時の模様。花、花、そして花。


===
後半はシューマン。
私は緊張のあまり、実はほぼずっと目を閉じて聴いていた。すると、クライスレリアーナ5曲目の冒頭で、ソラソレレッソファ、ドレドラ・・・と続くはずが、

ソラソレレッソファ・・(シーン)・・ドレドラ・・となぜか一瞬の間があった。あわてて目を開けたが何があったのか分からず、後でDに聞くと・・・

いやあ、ソラソレレッソファ、の直後で パシャツ! とフラッシュ付き写真を撮った人がいたんだよ。瞬間的に驚いてさぁ (´~`ヾ) ポリポリ・・・ 

と言っていた。

つまり、ソラソレレッソファッ ――(-_☆)カシャッ!―― ドレドラ・・・となっていたわけである。そりゃぁ、驚くわ。

というわけで、ロシアの客は・・・

思いついたが吉。その場でフラッシュ♪ (ロシア伝説4)

コンサートは大盛況。Dの事をチャイコフスキーコンクール以来、伝説のピアニストとしてずっと覚えていてくれ、再会に大喜びしてくれるお客さんもたくさん。演奏家冥利に尽きると言うのはこういう時にいうのかな・・・と思いながら、
私まで心が温まる思いをさせてもらった2公演だった。

(続く)


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2011年05月01日

チケット販売開始します!

しばらくトップに固定させていただきます。この下にブログ更新していきます。


以前少しお知らせさせていただいた2011年6月25日のソロリサイタル。(東京、表参道)チラシ、チケットが手元に揃いましたので、販売を開始させていただきます。(すでにご予約くださった方有難うございました。チケットは近日中にお送りさせていただきます。)

私からチケットをご購入下さった方には、些細ですが10%の割引をさせていただくことにしました。(2700円)

お友達、ご家族などお誘いのうえ

rikakoberlin@gmail.com

までご希望枚数とあわせてご連絡ください。件名に

コンサートチケット希望

と明記していただければ幸いです。まだ日程は先ですが、手元のチケットがなくなり次第終了とさせていただきますので、ご希望の方はお早めにご連絡ください。

お待ちしています!!

村田理夏子

チラシはこちら↓クリックすると大きくなります。

2011年04月20日

音楽

-こんな時勢に、音楽なんかやっていていいのだろうか
-こんな時に、音楽で何ができるか

という言葉を震災後よく耳にする。

でも、<音楽で何が出来るか>・・・そういう方向で考えていたら、余計分からなくなるのではないかと私は思う。それを教えてくれたのが、先日のベルリン芸大でのチャリティーコンサートだった。日本人留学生が発起人となり、種をまいてくれたチャリティーコンサートが、学校主催の大規模なものとなった。私とDも、そこで演奏をさせていただくという光栄な機会をいただいた。短い期間で若い日本人や学校関係者が文字通り“必死の”準備をしてくれ、迎えた当日。学校に足を踏み入れて、言葉を失った。

1996年から15年のベルリン生活で、あのホールで1度も見たことのない数の人、人、人・・・。更には、満席だからと門前払いを受けた聴衆が舞台裏に列をなした。開演ぎりぎりに、舞台席も急遽用意された。会場は1200人ほど入るはず。舞台上の聴衆を合わせれば1400人ぐらいになったであろう。

ここはドイツ。コンサートの趣旨は日本。

日本のために、ドイツ人がこんなに・・・・いや、違う。もうそこには国籍もなにもなく、ひとりの<人間>としてなんとかしたい、と思う魂がホールに集まったのだ。

チャリティーコンサートとは、音楽を通してお客さんに何かを伝える・・・そして賛同していただいた方に募金をいただく、そんな考えをしていた自分が恥ずかしくなった。あふれんばかりの人から、そのまなざしから、舞台に立つ私のほうが、はっと気がつかされた。心に感動を与え、エネルギーを注ぎ込み、しっかりと前を見据える力をもらったのは、私のほうだった。どんな言葉をかわさずとも、足を運んでくれ、私こそ私こそと力を貸してくれようとするそのまなざしから、心が激しく突き動かされ、揺さぶられた。

どんな言葉も、必要ない。音楽を演奏する者があり、聴く者がある。主役はいない。いや、むしろ全員が主役だった。その誰もが、音楽を耳にしながら、それぞれの思いでその時間を分かち合い、それぞれの心に思い思いの感動や衝撃、栄養をたっぷり吸収し、帰っていく。そんな場だった。


自分が音楽を共にすることの意味を見失いかけていたとしたら、このことだけ刻み込んでいて欲しい。

音楽は、生活には不可欠ではないかもしれない。でも


音楽は、人間に必要なもの・・・

だと。


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2011年02月18日

さすが芸術の街? (2)モスクワ2010 公演①

そんな恐ろしい思い出とは裏腹に、今回の旅はDの晴れ舞台を芸術の本場、モスクワで聴くと言う何とも楽しみなもの。

古くからある伝統の チャイコフスキーホールがその会場だった。2夜連続の演奏会で、初日はオーケストラとサンサーンスの協奏曲4番、そして翌日はソロリサイタルであった。ホールはこんな感じ。(写真をクリックすると拡大されます!)


まず協奏曲の日。19時の開演というので18時50分ぐらいに私は着席。ぎりぎりにホール入りしたと思ったのに、1700人近く入るホールは、開始10分前にもかかわらず、まばらな聴衆しかいない。

そして19時。開演時間のベル。ベルは既に15分前ぐらいから鳴り始め、これでもう3度目である。すると、そこからぞろぞろ、ぞろぞろっとお客さんがホールへ入り始める。
みなさん、開演時間ですよねぇ、既に・・・・。(・ε・)/

ぎりぎりまでワインなどを楽しんでいたのだろうか。みなぜーんぜん急ぐ様子もなく、席へ。そしていつのまにか、その1700席が満席となったのである。皆が客席してホールの明かりが落とされたのは19時15分だった。

モスクワ人は半端無くマイペースである。

あとでDに聞いたところ、最近のロシアでは当たり前に15-20分遅れで演奏会が始まるとか・・・。驚いた。

やっと始まると思ったら、何やらアナウンス。ロシア語なのでなんとなく想像できる言葉だけをかいつまんでみたところ、こんな進行だった・・・

と思う。(^_^;)

-今日はフランス音楽をテーマとした演奏会です、という紹介。
-フランス大使館などからの招待客への御礼と、紹介。
-今日のソリストの紹介。
-今日の指揮者の紹介。
-プログラムを一曲ずつすべてアナウンス

つまり・・アナウンスが長い・・・。とても長い。(`□´)

そして、やっと1曲目のアナウンス。たった今、全曲紹介したばかりなのに。

アナウンス:ではフランクの交響曲です。指揮者はマエストロ、OXOXOXOXです!!

と流れ、拍手が起こる。一度拍手が鳴りやみ、舞台右手にあるカーテンに皆が注目。そして、それが かなり勢いよく、

サッ!! 

と開いた。どうみても、カーテンの後ろに人が控えていて、その人がくす玉をひっぱるように、思いっきりカーテンを開いた、という”手動感“にあふれていた。

たとえるなら、紙芝居のはじまりのような感じである。

そしてマエストロOXOXOXOXが登場。演奏が始まった。前半がシンフォニーというプログラムで、そのまま休憩へ。次はDの出番である。どきどき。

ホールの明かりが落ちたと思ったら、またアナウンス・・・・。

-曲目は、サンサーンスピアノ協奏曲第4番です!(さっき言ったよねぇ)
-ピアニストはフランス人、Pascal DEVOYON! (ってかさっき聞いた)
-指揮者は、マエストロ OXOXOXOX!!!! (だから、さっき・・・怒)

そして拍手。それが一度止まり、カーテンへ注目。紙芝居カーテンが

サッ!!とあく。

同じである。(-_-メ)

こことでふと気がついた。舞台の中央にあるパイプオルガン、舞台左の壁、右の壁、それぞれにうっすらと違う色の光が当ててある。薄い紫、薄い青、薄い赤であろうか・・・
フランス音楽、ということで演出をしていると思われる。舞台に色つきの光なんて・・・どこかのバーのようである。その模様は一番下の写真でどうぞ♪

コンチェルトも大成功!お客さんは、最後の音が終わる前に既に手拍子での拍手。気が早い!笑 あこがれのモスクワでのDの舞台ともあり、想像を絶するであろう彼の緊張を考えると、なんだか感無量だった。

そして最後は、デュカスの魔法使いの弟子。これは2台ピアノで私たちもCD録音していることもあり、非常に楽しみ。

いうまでもなく、アナウンス。
―次はデュカスの・・・
-指揮者は マエストロ OXOXOXOXO!!!

っていうか、1つの演奏会で、指揮者は変わらないでしょうが・・。(+o+)
ここでマエストロの名前が代わっていたら、こっちも驚くが、もちろん同じである。なんで毎回そこまで気合を入れて マエストロOXOXOXOXOXをアナウンス必要があるのだろうか。Dによると、古い伝統らしいが。(`-´メ) プンッ

演奏はこれまたすばらしく、それに加えてデュカスという作曲家の素晴らしい才能に改めて感動した。映像が浮かぶようなこの作品のすばらしさだけでなく、それを二台ピアノに書き換えてもオーケストラの世界がまったく失われていないのだと心から感じ、彼の編曲への才能へもあらためて敬服した。

すばらしい“紙芝居”演奏会だった。←(;`O´)oコラ

演奏会の模様 (照明が・・・カラフル・・・汗)
写真をクリックすると拡大されます



(次号に続く)


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2011年02月07日

クラシックの街、モスクワ??  1)2002年の思い出

クラシックの街、モスクワ??  1)2002年の思い出

Dが、彼のチャイコフスキーコンクール受賞以来となる、大規模なロシア全国演奏会ツアーを開催していただいた。そう、このブログで無残な登場をしているDの本業は一応ピアノ弾きである。ロシア8か所をまわり、最後はモスクワでの公演。私はその最終2公演を聴きに、モスクワに合流した。

私が行くのは、2002年以来。その時は知人のコンクールの伴奏で同行した。
その年の思い出はというと、“大変”だった。ちょうどサッカーの世界選手権の真っ最中で、私たちが滞在しているときに何と、日本―ロシア戦が行われたのだ。ホテルそばの広場には、何千ともいう観衆が集まってモニターで野外観戦をする大盛り上がり。私たちはホテルにいた。

試合が進み、何と日本が勝っていると言うではないか。ホテルの窓から乗り出し、すぐ近くで盛り上がっている広場をみながら、イエーイ、日本万歳ヽ(`▽´)/ などと盛り上がっていたのだが、何か様子がおかしい。試合終了数分前になったら、その群集がなんだかこちらの方へ走って来るような・・・・と思っている間に、来たー!!走って来る大群。

かなりものもです・・何百人という大群が押し寄せる迫力は。(・・;)

そして、ホテル真下の通りに駐車してある車のうち何台かの車の上に人が飛び乗り、
ぼこぼこにしたと思ったら、群衆によって 裏返しに!!!車がフライ返し(違)・・・裏返し・・・ですよ!

つまり、そう。暴動化ってやつです。

そして被害を受けている車はすべて日本車。これは見てる場合じゃない。日本車どころか日本人も危ないではないか。というわけであわてて窓を閉め、カーテンも閉めた隙間から、外の様子を見続けた。するとひっくり返った車に火が放たれ・・もうただ事ではない。笑っていられなくなり部屋でぶるぶるぶるぶる・・・。

しばらくすると、部屋の電話が鳴った。コンクール事務局からだ。

事務局:日本人の参加者は外に出ないように。

(・。・;  え・・?
やばくないですか、これ!

再び外を見ると、相変わらずの暴動、そして人が一人倒れている。それから間もなく、機動隊の大きなワゴンが数代到着し、ドラマで見るような防護服と盾をもった完全装備の機動隊が下りてきた。

ひょえー。ロシアの血はすごい。あばれるときは、とことん・・・である。

そんな中、知人の一人が、コンクールから割り当てられた練習時間となった。

知人:おれ、練習行ってくるわ

と、日本人外出禁止令にもかかわらず、出かけると言う。でも大切なコンクール。練習時間をこんな事で無駄にしたくないという気持ちもわかる。心配ながらも彼は、出かけた。

と思ったら、数分で帰って来た。(-_-メ)

知人:顔、蹴られた。((+_+))

ホテルを出たとたん、顔をとび蹴りされたとか。

翌日のニュースで、日本車はおろか日本食レストランも襲撃をうけ、我々のホテルの一回の窓ガラスもついでにめちゃめちゃに割られ、そして道路で倒れていた人は、暴動の最中に刺され、亡くなったという。

お・そ・ろ・し・い

これが、私の持った2002年のモスクワの印象でした。

(続く)


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2010年08月27日

おしらせ

日本を代表するヴァイオリニスト堀米ゆず子さんと、我が“D”パスカル ドゥヴァイヨンによるコンサートが行われます!是非お越しください。

●大阪公演 9月4日(土)18時開演 河内長野市立文化会館ラブリーホール
プログラム: バッハ 無伴奏バイオリン作品
        ショパン ピアノソナタ第2番
        フランク ヴァイオリンソナタ
●京都公演 9月5日(日)14時半開演 京都府立府民ホール(アルティ)
 プログラム:フランク ヴァイオリンソナタ
        細川 ヴァイオリンソロ作品
        フォーレ ロマンス
        フォーレ ヴァイオリンソナタ 1番
●東京公演 9月7日(火)19時開演 東京文化会館(小) ライブ録音
       プログラム:京都公演に同じ

2010年07月15日

せんくら

今年も参加させていただくことになったせんくら(http://sencla.com/)ですが、
なんと7月1日の発売開始まもなく、私たちの連弾公演が売り切れとなったそうです。
ご予約くださった方、ありがとうございます!

2台ピアノ公演のほうは連弾公演よりホールがさらに大きいため、
まだチケットをお買い求めいただけると思います。
こちらの公演では、私たちが今年イチオシするプログラムがあります。
それは、

ウェストサイドストーリー!!

映画に出てくる踊りの数々を二台ピアノ編曲に編曲した
演奏機会の少ない非常に素晴らしい作品です。
この機会をお見逃しなく!!!

仙台でお目にかかれるのを心待ちにしています!!

2010年07月08日

!!!お知らせ&お願い!!!  


なんと、わたくし・・・・来年(2011年)6月25日に日本では12年ぶりとなるソロリサイタルを開催させていただくことになりました。CHOPIN協会主催、場所は表参道KAWAIコンサートサロンパウゼです。

プログラム:

Debussy プレリュードより
-デルフィの舞姫たち
-パックの踊り
-沈める寺
-西風のみたもの

CHOPIN ソナタ3番 h-moll op.58

---休憩---

SCHUMANN クライスレリアーナ op.16

です。(チラシは現在作成中ですので、出来次第アップします。)

私が心から愛する作品ばかりでとても嬉しい反面、あまりに久しぶりのソロ演奏会で、すでに

あわわわ ((+_+))

となっております・・・・が、日本ではなかなかない機会ですので、是非お越しいただけたら嬉しいです!!!!

そこで!!お願いがあるのですが、
この演奏会では、私のほうでチケットを処理するべく、いわゆる”ノルマ”があります・・。
そのためお越しいただける方は、私を通して予約をしていただけるようお願いいたします!!(ホールや事務所経由での予約をいただくとノルマにカウントされないそうなんです。(・_・;))
海外在住のため、メールでのやりとりとなりますが、ご希望枚数とあわせて、

rikakomurata@yahoo.co.jp

までご連絡ください。

スパムメールが非常に多いため、”件名”を<チケット依頼について>など、分かりやすいタイトルにしていただければと思います。
メールには基本的にすぐお返事をいたしますので、2-3日しても私からの反応がない場合には、何らかの事情で届いていない可能性があります。大変お手数ですが、再度ご連絡いただければ幸いです。どうしてもメールなどが不可能であれば、事務所経由での予約となりますが、その際、村田理夏子分より購入したい、との旨をお伝えください。

これから久しぶりとなる日本でのリサイタルへ向け、今の私にできる最大の準備をさせていただきたいと思っています。私は本当に音楽を、そしてピアノという楽器を愛しています。お一人でも多くの方に、私の音楽を耳にして何かを感じていただけたら、一音楽家としてこれほど嬉しい事はありません。
何卒よろしくお願いいたします。

村田理夏子


2010年06月20日

お知らせ

今年も秋に仙台で行われるクラシック音楽フェスティヴァル”せんくら”に
Dとともに出演させていただくことになりました。

明日6月21日から一週間私たちの ブログが掲載されます。
ぜひご覧ください!

下記のサイト

http://sencla.com/

より中段右端の “出演者ブログ”をクリックしてください。

お知らせでした!

2010年06月01日

第2弾CD発売開始です!!

待望の(?!)第2弾CDとなる私たちのDUO録音が、2010年4月21日レグルス社より発売になりました。CDのタイトルは

<編曲の名手たち>

作曲家自身がオーケストラから2台ピアノあるいは連弾に編曲したもの、あるいはその反対に2台ピアノからオーケストラに編曲したもののみを集めた非常に興味深い作品ばかりです! それぞれの作曲家がピアノという楽器を知り尽くしていたという事実、そして音というものを用いて、魔法のような音色を生み出し独自の世界を表現するという信じられないような能力を存分に感じられる事でしょう。

収録曲は

デュカス 魔法使いの弟子
ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲
ドビュッシー 海
ラヴェル スペイン狂詩曲
ラヴェル ラ・ヴァルス
シャブリエ エスパーニャ
です。

曲目解説は、私たち二人で作り上げました。日本語、英語、ドイツ語、フランス語の4か国語になっています。

色、響きが命であるこのフランス音楽を、私たち二人で念入りに模索し、ピアノという楽器から出せる色という色を最大限に探し求め、存分に引き出し作り上げた自信作です。
お一人でも多くの方に聴いていただけたら嬉しいです。

お問い合わせは、レグルス社まで 電話:045-983-9596


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2009年10月05日

せんくら終了!

いやぁ、楽しかった。朝ホテルを出たら夜まで戻らないという二日間びっちりと詰まった予定。3日で101個の演奏会という、大きな音楽祭。でも、オーガニゼーションの素晴らしいこと。見えないところで本当に多くの方が戦場のように忙しく働いているのだろうが、どの人もいつも笑顔を絶やさず、適切に接してくれる。おかげさまでこちらも、自分のリズムを良い具合に保つ事ができ、できることなら全員にお礼を伝えたかった。

50人以上の演奏家がいるにもかかわらず、意外にも舞台裏では全くすれ違わない。ほぼ誰にも会えず・・。唯一話せたのが、ヴァイオリンの西江辰郎さん。王子と呼ばれているとかで、女の子に大人気。へへ、へへと笑う、とてもさわやかで素晴らしい方だった。

楽屋裏には、飲み物を用意してくれているスペースがある。そこでコーヒーをついでいたら、ピアノの若林顕さんがいらした。あ、本物も写真とそっくりだ、などミーハーなことを考えつつ“お疲れ様です”と声をかけ、彼もさわやかに、どうもと言って通り過ぎた。
しかーし、これで終わらないのが私の人生。

そこへ若林さんが戻って来て、

若:あのぉ、すみませんが楽屋4番はどこですか?

私:いやぁ、ちょっと私にはわかりません・・・・ (-.-)

そう、まぎれもなくスタッフと間違えて声をかけられ、アーティストと書かれたバッジを下げているにもかかわらず、スタッフと思いこまれたままこのフェスティヴァル終了したのでした。汗

そんな感じで、いろいろな演奏家が集まっているにもかかわらず、どなたとも話す機会がなかったのが少し心残り。でも、全員の演奏家が私たち同様、びっちりと詰まったスケジュールで動いているだろうから仕方ない。

演奏会では、お客さんの集中力に驚かされた4公演だった。マイクで“こんにちは”と声をかければ、大きな声で全員が“こんにちはー!”と返事をしてくれる温かさあり、でも私たちの4つすべての公演で、演奏が始まると息をのむような静けさを作り出してくれた。本当にすばらしいお客さんだった。おかげさまでこちらも良い緊張を保つ事が出来、心から楽しんで演奏させてもらった。演奏後のサイン会でも、温かい声をかけてくださる方の多いこと。なんだか私たちの方が、お客さんからエネルギーをもらった感じがした。
みなさん、どうも有り難うございました・・・。(^-^)

明日から録音。がんばるぞー。

2009年06月18日

せんくら 2009

この秋、10月2-4の3日間、仙台にてクラシック音楽祭、せんくらが開催されます。私とDも、なんと、今年初めてお邪魔させていただくことになりました!いいですねぇ、仙台。今から楽しみです。

せんくらの公演は、全部で95公演!すべて45分から1時間という短いもの。演奏会場は近くに集中してり、値段もリーズナブル。お客さんは、お気に入りの演奏会を一日にいくつもはしごできるというなかなか面白い試みのようです。

私たちは、二人一緒に2公演、そしてDのみのソロで2公演の出演予定です。目下、曲を準備しているところですが、今回の二台ピアノは2つテーマ用意してみました。
ひとつは、スペイン!!45分間、華やかさ、強さ、そして色気♪・・・スペイン色豊かにお送りします。聴きやすい曲ばっかりで、とーっても楽しい演奏会になると思いますよぉ。(^。^)

そして、もう一つの公演は、メイン会場での1時間公演。こちらは、オールフランス音楽。ディズニーの映画で有名になった魔法使いの弟子。みなさん御存知ですね!ほうきに魔法をかけて、水くみをさせようとしたら、あら大変・・・水がいっぱいになったのに、止める魔法を忘れてしまい・・・大洪水!二台のピアノを通して、このスリルあふれる名曲をお聴かせします。また興味深い連弾の作品も組み入れました。この連弾がまた、絶対に外せない名曲!!ドビュッシーの<海>。オーケストラ作品をドビュッシー自身が連弾に書き換えたもの。なかなか演奏されない名曲。なぜ、演奏されないのかって?それはそれは・・・私が思うに、とーーっても難しいからである。(@_@;)

いやぁ、真面目な話、本当に難しい。Dと20本の指が88個しかない鍵盤の上を走りまわるのだけど、指同士が糸みたいにもつれんばかりの音の数。水、風、波・・・・音で色彩豊かに世界を繰り広げたいと、私たち二人理想はもっているのですが、

こらぁ、あなたの指が邪魔なのよぉ!ヽ(`△´)/
いや、君がもっとはやくよけてくれないと・・・(@_@;)

と、日々、争いながら練習しております。

そしてもう一つの難しさが、ペダル。
ペダルによって、こんなにピアノの色が変わるのか、と思うぐらいペダルがとっても大切な曲。ピアノでオーケストラの色を出すために、指だけでなく、足の練習も欠かせないわけです。

そして、この苦労の先に、出来てくる音は魔法のよう。ピアノから20本の指と何千もの色を紡ぎだして、信じられないような音の海の世界を10月に向けて作り上げます!
その他、名曲中の名曲、ラヴェルのラヴァルス、ドビュッシーの牧神の午後絵の前奏曲も!
心に残る演奏会になること、間違いありません。なかな聴けない二台向かい合わせての演奏、そして連弾。
是非、フランス、スペインの世界を堪能しにいらしてくださいね!

Dのソロ2公演も、見逃せない名曲ばかり!会場でお目にかかれるのを楽しみにしていますね~。

チケットの特別前売りが6月22日からだそうです。詳しくは、せんくらのサイト
http://www.sencla.com/
をご覧くださいね。

私たちの演奏曲目は、下記のとおりです。

●10月3日 土曜日 10時40分-11時25分
―DEVOYONのソロです。
 DebussyとRavelの名曲集♪
  ドビュッシー:月の光、夢、子供の領分から、前奏曲より
  ラヴェル:鏡より “蛾”“洋上の小舟”“道化師の朝の歌”

●10月3日 土曜日 18時10分―18時55分
―DEVOYON&MURATA 二台ピアノ
 ピアノデュオでスペインへ♪
  ラヴェル:スペイン狂詩曲、亡き王女のためのパヴァーヌ
  インファンテ:アンダルシア舞曲
  シャブリエ:スペイン狂詩曲

●10月4日 日曜日 13時50分―14時50分
―DEVOYON&MURATA 二台ピアノ
 美しいフランスの超名曲♪
  ドビュッシー:海(連弾)
  ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
  デュカス:魔法使いの弟子
  ラヴェル:ラ ヴァルス


●10月4日 日曜日 17時40分―18時25分
―DEVOYONのソロです。
シューマンとチャイコフスキー♪

チャイコフスキー ドゥムカ
チャイコフスキー 四季より<10月>
シューマン  クライスレリアーナ


2009年06月17日

一緒に“自分”を探そう!

最近よく、練習する気が起きない、練習に身が入らない・・などという相談を受けることがある。

~~する気が起きない、というのは、私が思うにエネルギー不足である。じゃあ、もっとご飯やお菓子を食べればよいのかといえば、必要なのはそのエネルギーではない。残念だなぁ・・・(-.-)

視点を変えてみよう。自分が、何かを率先してするとき、たとえば買い物でも良い、映画を見るでも、スポーツでも、家庭菜園でも・・・・。自ら輝いて自発的に動いているとき、どういう心境なんだろう。それは、興味、だと思う。つまり面白みを感じている時。面白みさえ一度覚えれば、周りがいわなくても勝手に動き始めるものである。

練習に身が入らなくなっているということは、私が接した人たちをみていると、練習する面白みがなくなってしまっていることが大半だ。それは、練習が日常化してしまい、目的がなくなってしまっている場合、あるいは目的が、知らず知らずのうちに試験や競争、あるいは認められるための結果を求めるものになってしまっている時に多いと感じる。

子供のころ無邪気に始めたピアノ・・・それが、何らかの理由で、重荷になったり、引け目を感じたり、そして萎縮してしまう。そして、挙句の果てには、レッスンで聴かせてもらっている私に向かって、遠慮するように演奏してしまう姿すらみる。

そんな様子を見て、なんとかしてあげたいと心から感じる。
誰にも遠慮することなんてない。自分の意思で、自分の表現したいことを、自分のできる範囲で良いから、ぶつけてみてほしい。自分より上のことを求め、恥ずかしがる必要も、自分より下の人を探す必要もない。だって本来、上も下もないはずだから。自分が勝手に、上だの下だのラインを決めているだけで、そんなラインなら、取り払ってしまった方が良い。自分のために、自分の成長のために、自分の再発見のために、音楽を勉強してほしい。

少なくとも、私はそう考えるようにしている。うまい人なんて山ほどいる。認められたい・・・そういうものを目指すなら、私なんて存在しなくても良い。素晴らしい演奏家もいれば、すでに亡くなった素晴らしい演奏家の録音だってたくさんある。

私がピアノを続ける理由は、自分が自分らしくいられるから。音楽に、エネルギーをもらって、自分という人間が輝けるから。そして、音楽を通じて自分の内面からの成長をさせてもらえるから。さらには、レッスンに来てくれる人達と一緒にその面白みを分かち合えたとき、また一人の人間を、輝かせることができるから。こんな魅力的なことはない。

私がレッスンをするときに心がけていることは、私は何かを“直す”ためにいるのではないということ。私の役割は、音楽の面白さ、そして自分への自信を再発見してもらうことだと思っている。

自分にもこんなことができるんだ、自分にもこんな音が作れる・・・そんな感動を見つけてもらえるように、ベルリンや日本でのレッスンで出会える方々と一緒に探していきたい。


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2009年06月08日

AndVisionマスタークラス

去年、AndVisionからのお誘いで、短期集中マスタークラスというものを引き受けさせていただいた。日本からいらっしゃる生徒さんをベルリンで短期間集中的にレッスンさせていただくというもの。期間は1週間からさまざまなコースがあるが、今回は3週間コース。初めての試みを、非常に興味を持って迎えた。

3週間、毎週、月、水、金。つまり合計9回のレッスン。いらしてくださった二人の生徒さんは非常に意欲のあるとても明るい子。お互いが相手のレッスンを聴く。自分が受けるだけではなく、倍あるいはそれ以上の面白みがあるだろう。自分がレッスンを受けている時というのは、必死さもあり、意外と客観的になるのが難しい。人のレッスンを聴くというのは、自分が受ける以上にといって良いぐらい、本当に勉強になると思う。

3週間で9回・・どうなることかと思っていたが、実際やってみると、とても良いシステムだと感じた。曲を9回で直す、仕上げる、そういうことではなく、これから私が彼女たちと二度と会うことがないかもしれないことを考えて、それぞれの生徒さんに、今一番大切だと思われること、そしてこれから先の勉強で、生かしていけるだろうと思う練習の仕方や、曲の見方、曲への接し方を中心に絞って話してみた。すると、彼らの熱心な姿勢と練習のおかげもあり、たった3週間なのに成果が本当に顕著に見られ、曲に対する接し方、演奏の仕方も大きな変化が見られたのだ。

彼らのおかげで、私もまた新しい経験をし、大いに勉強させてもらった。


参考までに:http://www.andvision.net/page,shop.product_details/category_id,41/flypage,shop.flypage/product_id,309/option,com_virtuemart/Itemid,59/vmcchk,1/Itemid,59/

2009年02月28日

光る ということ

先日、フランスで国際コンクールの審査をさせていただく機会があった。つい数年前まで、目の前の舞台の上で悪戦苦闘する参加者側に自分自身がいたことを考えると、舞台上での演奏者の気持ちと熱意が痛いほどわかり、気を引き締めて真摯な気持ちで臨んだ。

舞台上と審査席。距離にすると5メートルもない場所の違いだったが、座る場所が違うだけで、非常にさまざまなことを考えさせられる機会となった。

これまで、自分が参加していた時、なんでこの演奏でだめだったんだろうと思うこともあったが、逆になんでこんな演奏で通ったんだ? という場合も多々あった。よく弾けたと思ったらだめで、失敗したと思ったら褒められた・・。こんな経験をした人は結構いるのではないかな。私はよくそれで苦しんでいた。

あるいは、コンクールの後で審査委員に話を聞かせてもらい、良かったんだけどねぇ・・・といわれ、良かったのに何で通らないの!と勝手に腹を立てたこともあった。そういう人も少なからずいるだろう。

もちろん、答えはないけれど、こういった今までの私の疑問が、今回の経験でうーん、なるほど・・・と少し納得いった部分がある。そういう点について、書いてみたい。

今回のコンクールは一次予選形式。つまり参加者がそれぞれ30分ずつ弾き、それで結果が出るというもの。2次予選などはない。審査には、コンクールによってさまざまなやり方がある。すべての参加者に各審査委員が20点満点などで点数をつけるもの、すべてを聴いてから、良かったと思った10名の名前をあげ(順列は付けず)、ある程度絞った参加者から話し合うもの。あるいは1位、2位、3位にしたい人の名前を挙げるだけのもの・・・。

その形態によって、でてくる結果も少なからず変わるであろう。点数をつけるとなると、減点のしづらい、無難な者が通る場合もあるかもしれない。今回の審査方法は残念ながら公開できないけれど、ただ今回のように一次予選のみで、比較的長めの時間聴かせていただく場合、私に起きた現象は

自然と、<光るもの>に惹かれていく・・・・

というものだった。無難な“よくできた“演奏なら、ピアニストは山のようにいるわけだから、これ以上必要ない。素晴らしい録音もいくらでもあるからCDを聴けば良いことになる。でも、この人にしかできない何か光ったものが一瞬でも見えたなら、それを評価したいと望むようになった。たとえば、

‐この楽器をここまで美しくならした人はいない,という美しい音。
‐難しいところは弾きかねているけれど、このゆっくりの部分で、こんなにも、私の心を感動させてくれた、という演奏。
‐体からみなぎるエネルギーで音楽が<湧き出る>瞬間が見えたひと。
‐息をのむような美しい弱音の世界で、会場が凍りつく瞬間を垣間見た演奏

など、何でも良い、30分ずっと素晴らしく居続けなくても、一瞬なにかきらっと光ったとしたら、それは宝ものだ。砂の中から、きらっと光った一粒の宝石は本当に美しい。その人にしかできないもの、それこそが審査席からは何よりも魅力に見えた。

もちろん、だからと言って他のところが傷だらけでは仕方がない、コンクールだから。でも、光るものが強ければ、多少の傷は、本当に気にならないものだった。

私がコンクールに参加していた頃、たとえば、大きく傷をしてしまった場合、何でこんな演奏で通ったんだろう、と思ったこともあった。でも、傷を作ったからこそ、残りの部分で何とかしたいと、必死で自分の音楽を表現しようとしていたのかもしれない。

または、ふぅ、うまくいった・・・と思ったとき。それは傷こそなかったかもしれないが、光もなかったのかもしれない・・と今となっては思う。

自分にしかできないもの。それを見つめ直すことは決して悪くないだろう。体が小さくて、どうしても体格のがっちりした男性のような音が出なくても、あるいは、手が小さくて、大きな和音が聞かせられなくても、あるいは、難しいところが速くばりばり弾けなくても・・・・でも自分だからこそできるものがあるはずだ。自分にしかできないもの。それを一度考えてみると良いかもしれない。悪いところを直すことばかりが練習でなく、自分の長所を見つめ直し、その長所をより磨き輝かせるということが、見落としがちな、でも非常に重要な要素だという気がした。


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2009年01月11日

学生という日々

学生の時、毎日の学校生活に追われ、あまり考える余裕がなかった。
今、半人前ながら社会人となって、学生時代の宝の山だった有難い日々を痛感している。

私がベルリン芸大の学生だった時代、クラスで定期的に弾き合い会があった。毎回朝の10時、時には9時から始まり、夜の19時すぎまで・・・お昼休み1時間ぐらいを除いては、本当に1日中かかる勉強会だった。

クラスが集まり、演奏したい者が弾き、みんなでその演奏をどうすればもっと磨けるか、頭を悩ませ意見を交わし合う。面白くまた大切だったことは、先生が“こうだ”と教えるのではなく、生徒がみんなで意見を交換するということ。先生は必要があれば、言葉をはさむが、決して“答え”を述べるわけでもなんでもない。みんなで考える、という機会だ。決して人と比べるためではなく、もし今の演奏が自分だったら、どのようにこれを磨くべく練習していけばよいか、ということをいろんな意見を通して様々な角度から考えさせてもらえる貴重な機会だった。なるほど、そんな考え方もあるんだと気付かされたり、自分の意見を言おうと思っても、うまく説明できず、自分のあいまいさを痛感させられることもあった。何となくこうかな、とは思っても、実際言葉でそれを説明するということは非常に難しかった。あいまいでなく、明確な理解が必要とされるからだ。知らない曲もたくさん聴くことができ、新たな発見がたくさんあった。あの楽器から、こんな色も出るんだ・・と、色の可能性をさらに増やせる機会でもあった。頭も、耳も、心も・・・一度にたくさん勉強できた。
そして、レッスンをするようになった今、あの時の経験がどんなに役に立っていることか。

一生懸命ひたすらピアノの前で練習し、レッスンを受け、直してもらって帰る。これでは、卒業後は何も残らない。自分で理解し、消化し、活用していくためには、受け身ではどうしようもない。自発性、積極性そしてエネルギーが何よりも大切だ。
そして自分の練習だけにこもらず、仲間の演奏を聴いたり、仲間と話して栄養をもらったり・・・決して誰かと比べる為ではなく、栄養をたくさん吸収するために、そして自分の考えを方を豊かにするために仲間とともに勉強をする。いろんな人に、いろんな音に、いろんな考え方に触れてこそ、自分というものが熟成されていく。プロの演奏だけでなく、同じ世代の仲間の音楽、考え方に触れる・・・そんな貴重な機会の様に、学生だからこそできる、いや、学生の間しか充分に時間をとることができないことがたくさんある。

今しかない大切な時間。今しかできないことを、積極的にどんどん試みてほしい。決して間違いを恐れずに。
 

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2008年12月12日

たからもの。

ふぅぅ・・温かい・・・・ぽかぽかです。
本当に久しぶりに温まりました、芯から。

何がって?

<心>

です。

5週間の日本滞在。演奏会とレッスン、そして移動で、予定の入っていない日が5週間でたった1日しかなかったという大わらわ。ベルリンに帰ってきたら、さぞかし疲れているだろうと思っていた。

地方公演から始まり、最終の東京公演まで6か所、行く先行く先で、本当にたくさんの方にお目にかかった。初めて会う方々、お世話になった先生方、しばらく会っていなかった親戚、数年会っていなかったベルリン時代の仲間、芸大時代の仲間、・・・そして、さらに時代を遡って16年ぶりに会う高校時代の友人などなど。

何が嬉しいって、それは、初めてお目にかかったどの方とも、音楽を通して1つに通じあえたこと。
そして、10年近く、あるいはそれ以上会っていなかった様々な友人と、
一気に時間を飛び越えて以前に戻れたこと。

音楽の力はすごい。

できることなら、一人一人に心から、感謝の気持ちを伝えたい。
まずは、演奏会前の準備をしてくださった方々、友人。そのご苦労は、私も東京公演で実感したが、並みの仕事量ではない。本当に想像を絶するものがある。
自分の演奏会かの如く、心から私たちの演奏会の存在を多くの方に広めてくれた方々。
当日の演奏を聴くのをあきらめて、舞台裏ですべてが滞りなく進むよう、本当にたくさんのお気遣いと、お仕事をして支えてくれた方々。
試行錯誤して時間をかけて用意された曲目解説やプログラム。
二台ピアノという、一台のときより更に非常に微妙な調整を要求される調律。
私たちが演奏しやすいよう緊張しながらも一生懸命してくださるふめくり。
など・・・一瞬の、たった2時間の演奏会のために、あらゆる人の心が一年以上前から注ぎ込まれて出来上がっている演奏会。

そして、そうやって作り上げられた当日の演奏を聴いてくださる方々。サイン会の場などでその興奮を一生懸命伝えようとしてくださるお客さまの表情は私たちに大きな幸福感とエネルギーを注いでくれる。サイン会は、特に演奏直後なため、みなさんが本当の生の声を聞かせてくださる。それがまた嬉しかった。

たとえば、
―演奏会で初めて寝なかったんです!
   ↑本当に生のリアルな声でしょう(^-^)
―鳥肌が立ちました・・と肌をさすっている方。
―メシアンで初めて感動しました
―体を悪くしている母を思い涙しました・・・
―音楽のことわからないんだけど、なんだか楽しかった!

などなど・・。飾らないその声に、私もDもどれだけ心が満たされ、温かくなったことか・・。残念ながら、みなさんに伝える場所がないので、ここにせめても書かせてほしい。できることなら伝わってほしい・・・

こんな生の声をたっぷり吸収して演奏会から戻るたび、ホテルで

音楽って、あんなに人の心を揺さぶることができるんだね。
あんな反応を、そして言葉をいただけて、お客様の感動のまなざしをみるだけでも、幸せになる。音楽をやってきて、本当に良かったと感じるね・・・

などなど、本当に毎回話していた私たち。

そして、家族。心の支えだけでなく、当日もたくさん協力してくれた兄とその彼女。
娘が帰ってきたにも関わらず、疲れ果てて料理をする気のない役立たずな私のために、
毎日毎日文句ひとつ言わず3食作ってくれていた父。

私は本当に幸せ者だ。本当に。
疲れて帰るどころか、心の底満たされてのベルリンへの帰路だった。
寒い冬空で、今も心はぽかぽか温かい。


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2008年11月29日

待望の日本公演!

しばらくこのページをトップに固定させていただきます。
Blogはこの下に更新されていきますので、ぜひご覧ください!!
演奏会チケット、まだ間に合います。是非いらしてください!!!!!
私(rikakomurata@yahoo.co.jp)にご連絡くださっても結構です。よろしくお願いいたします。

****

私が数年前から力を入れていることの一つに、二台ピアノの演奏があります。
Pascal DEVOYON(パスカル ドゥヴァイヨン)とPIANO DUOを組み、本格的な二台ピアノの魅力をお伝えしたいと切望して参りました。

これまで、数々のヨーロッパを中心としたFestivalにご招待いただき、大変な反響をいただいており、なんとか一人でも多くの方と、この魅力を分かち合えたらと切望しております。

メシアンの47分にもおよぶ<アーメンの幻影>という稀に見る大作を、全曲通して聴かれたお客様のお一人お一人が、本当に感動の渦に包まれて、目を輝かせ、心を満たされて会場を後にされます。なんとも言葉にし難い、感動的な瞬間です。


そして、いよいよ、この<アーメンの幻影>全曲を

2008年11月30日 東京文化会館小ホール

にて演奏会をさせていただくことになりました!!
当日は日曜日、時間も14時からとなっておりますので、是非是非一人でも多くの方にいらしていただけたら本当に嬉しいです。(お問い合わせ:東京文化会館チケットサービス 03-5815-5452)

プログラムは、メインとなっているのがメシアンのアーメンの幻影全曲演奏。まれに見る大作で、演奏機会の少ない名作です。メシアンをご存知の方も、まったく知らないという方も、とにかくいらしてみてください!!  クラシックに詳しい必要はありません!先日のブログ(8月29日)にも書きましたが、これまでにメシアンを知っていたという方も、まったく知らなかったというクラシックの素人の方でも、どなたにでも感動を与えてくれます!(注:全曲演奏は東京のこの日のみとなっております。)


そのほか、メシアンの弟子であるミシェルメルレの作品、ドビュッシーの"祭り"、そしてラヴェルのラ・ヴァルスを演奏させていただきます。

下のチラシをクリックしていただけると、画面が大きくなります。
皆様にお目にかかれるのを心待ちにいたしております!


2008年11月23日

みんなで作るということ・・・。

6公演が予定されている今回のピアノデュオリサイタルもすでに4公演を終えた。
すべてが本当に大成功で、各地のサイン会では大勢の方に並んでいただき、本当にありがたく、また嬉しい限りである。よく

演奏会は、お客さまと一緒に作る

などという言葉を耳にする。そうだなぁ、と、もちろん漠然と頭では理解していたつもりだけれど、今回の各地の公演で、ここまで、本当に<心の底から>それを感じられたことは、私にとって最大の宝物だと思う。
お客さと一緒にというより、むしろお客様に支えられて、と言った方がさらに
正確かもしれない。

舞台に出て、一曲一曲演奏するたびにいただく拍手と、それぞれのお客様の嬉しそうな表情のおかげで、一曲ごとに舞台を下がる私たちがどれだけのエネルギーをいただいているか、言葉では表しがたい。
私たちに、一生懸命、本当に一生懸命拍手して下さる方を見ると、私たちの心が温かさで満たされる。

そして演奏会が終わってからも、
感動した、昔のことを思い出して涙した、こんな色を聴いたことがなく、鳥肌が立った・・
など、みなさんそれぞれがご自分の言葉で私たちに直接興奮を伝えてくださる。

Dが演奏会の後、ふと嬉しそうにつぶやいた。

久しぶりに、<音楽をやっていて本当に良かった>と感じたなぁ・・・。

皆さんの一言一言が、この公演だけでなく、これからの私たちの音楽人生にとってどれだけ沢山のエネルギーの源になっていくことだろうか。何にも代え難い本当に有難い経験をさせていただいて、私は本当に幸せ者だ。

そして、その演奏会を一年以上も前から準備してくださっているスタッフ。みえないところで大変なご苦労をしてこの演奏会を準備してくださったと思うと、なんとかして感謝の気持ちを伝えたい。精一杯の演奏をすることでしか表現できないから歯がゆい思いもあるが、私たちからの感謝の気持ちを私たちの演奏を通して少しでも伝えられたらと思っている。

もう一つの宝物は、友人たちとの再会。留学や帰国などお互い離れ離れになりいつの間にか10年という月日がたっていく。そんななか旧友が、忙しい中演奏会に足を運んでくれ、思わぬ再会をする。一瞬にして10年という時を超え昔に戻れた気がした。

毎日、毎公演を通して、心がどんどんどんどん温かくなっていくのを感じる。あと2公演。私たちは、心から音楽を愛している。私たちの音楽への愛情、情熱を、残りの2公演を通して、ひとりでも多くの方に感じていただけたら本当に幸せだ。

私のサイト FromBERLINへは
こちらからhttp://www.rikakomurata.com


2008年08月29日

メシアン万歳

やっぱり連れて行かれた・・・。メシアンの世界。
これをどう表現すればよいのか、言葉にすることをためらってしまうぐらいだ。

11月30日に東京文化会館でPascal DEVOYONと共に演奏させていただくメシアンのアーメンの幻影。
全47分という超大曲なのであるが、これはまれに見る傑作だと確信している。

これまで2回演奏させていただく機会があった。その度に、メシアンが演奏者、そして聴
衆両方を彼の世界にすーっと連れて行ってくれる。本当に信じられない効果だ。そして今回3回目となるオランダで演奏させていただいた。今回もやはり、終わった後の弾き手、聴き手の充実感といったら、何にも代えがたいものである。

メシアン・・・と聞くと、これまで私の中で"現代作曲家”=よくわからない
という先入観があった。でも、この作品に接して初めて、本物の<芸術>というものの魅力を再認識させられた。

音楽に詳しくても、そうでなくても良い。メシアンが連れて行ってくれるから、何も構え
る必要もない。ただ、どーんとホールに座って聴いてほしい。

大曲であり、なかなか演奏機会のないこの作品は、この2008年のメシアンイヤーが過ぎる
とまた演奏機会が少なくなってしまうであろう。そういう意味でも、この3月にCDを録音できたことは本当に喜びである。本当に幸せ者だ、私は。

この機会に、是非是非是非、だまされたと思って私たちの演奏会に足を運んでほしい。メシアンは決して裏切らず、ひとりひとりの心をつかんでくれると確信している。

ご連絡は東京文化会館チケットサービスまで。
電話03-5815-5452


2008年05月06日

聴衆から学ぶ

先日、とある本番でピアノコンチェルトを弾いた。ど緊張で舞台に出て行き、ピアノの椅子に座ると、なんといすの高さが一番高いところになっていた。普段は朝のリハーサルの時のまま、私にちょうど良い高さになっていることが多いのに。
ただでさえ、背が高い私がその椅子に座ると、高すぎるのは一目瞭然。

普段、椅子は低めの位置で弾いているため、オーケストラからもお客さんからも360度から見られている中で、上から下まで椅子を下さなければいけない羽目になった。

椅子は、左右に回すものがついているタイプ。緊張も重なって、回しても上がってるのか下がっているのか判断がつかず、結局、立ち上がって椅子の後ろへまわり、しゃがんで椅子を回し始めた。

すると、2000人を超えるお客さんから、笑いの渦が起きたのだ。まだ緊張が解けない私は、早く椅子を下げないと・・・と必死で取っ手を回すのだが、それを見てまた大爆笑。

さらに椅子に座って高さを確かめたところ、まだ高いので、首をかしげてまた調節しようと椅子の横の回すところに手をかけると、またまた、わっはっはとまでの笑い声。
前の方の席の人など、笑いすぎて、ぜぇぜぇ、ひぃーひぃーとまで言っている。それにあわせて、後ろの席からは会場に拍手まで起きてしまった。

そこでふと、私は

あ・・・そうなんだ、みんなエンタテイメントとして演奏会に来てるんだった。
楽しみ来てるんだよな。

と気づかされた。ちゃんと弾けるか、そんなことを見に来てるわけじゃない。お客さんは、安らぎと美しい音楽を求めて、娯楽を求めて来てるんだと。

すると、すぅっと緊張が和らいだ。

私の役割は、オーケストラと一体になって、“音楽”をホールいっぱいに奏でることなんだと。
ちゃんと弾けるかどうか・・・、大切なのはそんなことではない。

私の感じる音楽を、私の言葉で、この楽器から1つずつ“語っていけば良い”のだと

とはいっても、ホール全体から笑いを取る予定ではなかったため(笑)、ちょっとびっくりして、私の方の集中力が不十分な状態から演奏に入ってしまったけれど、本当にありがたいことを教えてもらった。またひとつ、本番を通してお客さんから勉強させていただいた。


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こちらからhttp://www.rikakomurata.com

2007年08月26日

ご案内

ムジカノーヴァ7月号に、このブログでもたびたび登場しているPascal DEVOYONの
インタビューが掲載されました。是非ご覧ください。

また、その際のインタビュアーであった評論家の真嶋雄大さんとは、その時初めてお目にかかったのですが、大変気さくですばらしいお人柄です。彼のブログは充実していて面白いですよ!私たちのことも8月20日欄に記載してくださっています。

真嶋雄大さんのブログはこちらから:
http://hotlife.net/hotblog/user/yudai417/yudai417.php


2006年12月10日

またひとつ

またひとつ、栄養を吸収しました。笑 一生勉強。それが私のモットー。
12月8日のソプラノリサイタル。初めての歌との共演で緊張と楽しみとが入り混じっての本番となった。

楽しかった!!これが一言目の率直な感想。楽器もすばらしく、松尾楽器の目を見張る調整も加わり、私が試したかったさまざまな事を舞台上で実現できて、あっという間の90分。
1人の演奏会ではないから、歌のかたが奏でる本番での“色”を聴きながらの私の色選び。バランス選び。本番中にしかできないことに、とても良い具合で集中できた。

本来、心臓が飛び出るほどのあがり症な私。でも、“あがってるんです”と言ったところでなにも始まらない、というのだけは、これまでの様々な経験から痛感。そんなこと、お客さんはどうでもいいわけで、あがっている状態で、それをどう楽しんで音楽に集中するかが、私の永遠の課題。またいつか、この件についてもブログを書きたいのだけど、いずれにしても “今日も、あがってる!”ということにあがってしまうのが、大半のパターンだと思うので、 

―今日 “も” 上がってるじゃん、私。―

みたいに、上がっている自分を“本当の自分”とうけとめて舞台に出るようになってから、少しだけだけど楽にはなってきた。いつも同様、舞台上で手がぶるぶる震えていたけど、それをみながら、これが私の"普通”の状態、と思うというか・・・。

あがり症で・・・という人が生徒にもたくさんいる。私は、自信を持って(←自身持つところか? 笑)、

 “私ほどあがるひとはいるのかな・・・“

というぐらいあがるタイプ。だから、どうにかして生徒にもそれをどうコントロールするかということを手助けしてあげられたらなと思っている。またいつかブログにしてみよっと。

新しい幕開け。歌との共演。このような場に声をかけてくださった北村さんに本当に感謝。あわせでは、多くを語らず、要点だけ ”こんな感じ・・・“と伝えてくれる。その内容が非常に的を得ていて、細かいことをたくさん指示されることが苦手な私には、この要点をついた、しかも非常に的を得ているひとことひとことが、大変勉強になった。これからの成長過程で、またひとつ大きな栄養をいただいた。

2006年12月04日

いよいよだ!

8日のソプラノ歌手との共演。私にとって初めてとなる歌との共演に向け、できるだけ多くのことを吸収したいと、これまでいろいろなことを試みて来た。今回に限らずだが、普段から、本番に向けて準備期間がマンネリ化しないためにも自分なりに目標を立てるようにしている。こうすると緊張しているときに、何かに集中できるので良いという点もあると思う。

今回追求したいことは、音楽の脈と色。脈は音楽にとっての心臓ともいえると思う。"脈”をいかに自然に音楽に浸透させるかは、ソロであっても非常に難しいと常々感じているが、共演となるとさらに難関であり、まさに不可欠な最重要事項のひとつだと思っている。脈をそろえようとか合わせようとするのではなく、<相手と一緒に呼吸できること>が理想だと思う。そうは言っても、二人の違う人間であり、しかも本番にどういう脈を彼女が生み出すかは、そのときにしか分からないので、スリルであり、楽しみでもある。

そして色。これも私が永遠の課題として取り組んでいることの一つ。あの黒い楽器には無数の色の可能性が潜んでいて、どれだけそれを引き出し、また混ぜ合わせることによって、新たな色を生み出せるかを追求することは、演奏家の使命だと思う。特にピアノの特徴であり魅力は、同時に多声部を鳴らせること。1人でオーケストラができる楽器とも言えるかもしれない。それだけ、同時に出せる色の種類が多いわけだから、それらを混ぜることによって生まれる色も無限に膨らむはずである。共演となる場合には、歌のかたの作り出す”絵” 全体の雰囲気が私が置いていく色ひとつで大きく変わることになるので、大変な責任を痛感している。

たとえば、真っ白の画用紙に書かれた”家“を想像してみてほしい。描かれた絵の背景を、山にするか海にするか、朝か、夜か、春なのか、冬なのか・・・。単純にそれだけでも、この画用紙の "家”という名の作品がまったく違って見えるのは明らかだ。歌のかたが、本番にどんな”家“を描き出すかは、私にも未知で、そこに今の私にどんな色付けができるか、責任を痛感しつつ精一杯繊細に反応できればと願っている。

脈と色。音楽の"心臓”と”命”と言えるのではないだろうか。

演奏会は、12月8日、19時より。王子ホール(銀座)にて。

2006年04月17日

クールシュベール夏期講習会 (MusicAlp Academie International de Musique Courchevel ) 2006年度

クールシュベール講習会・・・私の“ダンナ”さまが、親友のヴァイオリニストとふたりで芸術監督および事務をつとめている、今や世界的にも有名になった講習会。

実は私は、ベルリンに留学を始めた翌年、つまり97年から、今の講習会の前身にあたる小規模な講習会に毎年のように参加していた。当時、講習会を運営していたのは、あるフランス人作曲家&ピアニストであり、彼の尽力のおかげでベースができ、そして今の大きな講習会に発展したのであります。当時はピアノとバイオリンだけだったんじゃないかな・・。チェロもあったかな・・。今では、ピアノ、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、オーボエ、フルート、ハープ・・・近年ではホルンとギターも加わり、総勢600人を越える受講生が参加する、大規模なFestival&講習会になった。

事務所のない、すべて手作りの講習会。講習会を計画し、運営するメンバーは全員音楽家。全員といっても6名、“ダンナ”さまの友人ご夫婦二組と私たちなので、規模は大きくてもアットホームな感じがする。

私は、前述のとおり受講生として参加していたのだが、徐々に通訳を手伝い、当日の受付を手伝い、日本人向けのメールの返答を手伝い、申し込み手続きを手伝い・・・としているうちに、まんまと“ダンナ”さまの策にだまされ(笑)、知らず知らずとスタッフへの道を深く歩んでしまっていたのでした。気がついたらすでに抜けられない・・・∑( ̄□ ̄ ||

一方ダンナさまはというと、もちろん、作戦成功に、

にんまり♪ ( ̄― ̄)ニヤ 

うぅぅ・・。

同じように引きずり込まれたのが、うちの兄。今では定着したMusicAlpのロゴのデザインを考え出してくれた彼。コンピューターに詳しいことに加え、親切な性格がわざわい(?笑)し、あれこれ手伝っているうちに、いつの間にか公式サイトを任され、今では毎年作成しているのでした。

大変ながらも、温かいメンバーに囲まれている講習会。講習が始まる数ヶ月前からは、毎日夜中まで仕事をするという想像を絶する大変な準備に、私も“ダンナ”も<もうやめたい!!!>となることしばし。でも、毎年講習会の最終日に、彼が <受講生の顔を見ると、やめれないんだよなー>とつぶやいている。大変な準備の分、たくさんの受講生が楽しそうに参加してくれるのを見ると、うれしくなり、またやる気が沸いてくる。

実は今年、私はスタッフのみでなく、ピアノの講師としても参加することになった。ベルリンに来て10年。音楽に対し、“目からうろこ”というぐらい、音楽というものを新鮮に感じられたことがたくさんあり、本当に本当にたくさんのことを学ばせていただいた。
それを生かして、私も今の若い人に伝えたいことがたくさんある。

本当にたくさんある。

自分の見方さえ変われば、外国でなくてもどこでも学べるはず。できるだけ多くの人に、私が感じ、学んだことを、音楽を通して伝える機会が作れればと切望している。

一生の間に出会える人の数は、たったの一握り。講習会で出会う人も、今後、二度と会わないかもしれない人ばかり。人との出会いや、ある一言で人生が変わる場合もある。今年の夏、音楽を通じてひとつでもいいから彼らの心に残ることが伝えられたらこれほどうれしいことはないと思っている。

クールシュベール国際音楽アカデミーの公式サイトはこちら。
www.festivalmusicalp.com

2006年01月03日

これぞ音楽の本質!!!

とうとう出会いました!!!!!!!  本物の“音楽家”に!!!!

大晦日に、私の親友たちと小さなパーティーをした。私の“人生のパートナー”君が、
“みんなを驚かせるDVDがある!”と、その日まで見せてくれなかった映像をそこで披露してくれた。

それは、カルロスクライバー指揮のBeethoven7番シンフォニー。オーケストラは、アムステルダムのコンセルトヘボーオーケストラ。意外と知られていないDVDらしい。
今までも、CDやDVDで音楽を聴いて、感動することはもちろんあった。ただ、映像を見終わった時、金縛りにあったかのように、一瞬、呆然としていた自分は初めて。まさに、本物の“感動”だった。

お料理を口にしたときの感想と同じで、言葉にしてしまうと、うまく伝わらず、私のこの大興奮している感激が薄れていきそうなので、あえて何も書きません。でも、見てください!是非是非!!! 

ひとことだけ言うならば

カルロスクライバーという芸術家の体の中の隅々に音楽が溢れかえっていて、彼は自分からあふれ出る音楽に逆らわず、指揮棒を操り、見ていると指揮棒が自然に生命をもって動いているという感じ・・・かな。

― そうだよなぁ。音楽って本当はこうなんだよなぁ。

と、音楽の真髄に出会えた気がして、心から嬉しくなった。

私のパートナーが、

― 何かに迷ったら、これを見ればいい気がする

と呟いたそのことばが、すごく心にしみた。