« パスカルンバ♪ | メイン | ありがとう »

真の詩人

先日、ポーランドでパスカル ドゥヴァイヨン ピアノリサイタルが開催された。ありがたいことに地元ラジオ局をはじめ、あちこちで大きく宣伝してくださっていた。

Mini2.jpgMini1.jpg


実は、Devoyonにとってポーランドでは初のリサイタル。ポーランドで出会うどの方も、まさか?!とおっしゃってくださったが、本当に初なのだ。響きの良いなんとも素敵なホールに連れて行ってもらい、リハーサル。

mini5.jpg

実はリハーサルを聴きながら、私は心から感動を覚えた。一音ずつ丁寧に探っていく。自分の望む音、望む世界を丁寧に、丁寧に作り上げていく姿は、コンサートに並ぶ魅力的な瞬間だと感じた。

Devoyonはかつて "真の詩人"という批評を受けたことがある。私はそれを
詩心をもって演奏すること、という意味にとらえていたが、彼が紡ぎだしていく音、そして紡ぎだしていく様子を見聴きしながら、私の解釈は違っていたと感じた。

普段、人生論や気取った言葉、酔いしれた議論をするなど一切ないDevoyon。出てくる言葉は皮肉っぽいユーモアでさらっとかわしていくという感じだ。

でも、その目は違う。

人生は旅と同じだというDevoyon。自分はいったいどこから来て、どこに向かうのか。そしてその道々にある出会いや出来事の意味はいったい何なのか。

ある時、芸術という道を選び、そんな答えのない問ばかりを、答えはないと知りながら投げかけ続け、自分に挑戦し続けながら人生を歩んできた人間なのだろう。そんな人間のみがおそらく得ることができるであろう、人間の深み。

真の詩人から紡ぎだされる音を介しての言葉は、何よりも美しく、尊い。

本番は、たくさんのお客さんがお越しくださった。

Mini4.jpgMini3.jpg

演奏後、大勢がスタンディングオペレーション。興奮冷めやらぬ方々が舞台裏に来てくださった。

Mini8.jpgMini6.jpg

次は日本でのリサイタルツアー。同じプログラムでの公演。毎回Devoyonが
どんな人間性を見せてくれるのか、楽しみだ。


5月20日(名古屋)、27日(東京)の公演については
こちらから。

私のサイト FromBerlinへは
こちらから。