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リーズ国際コンクールを通して考えること①

リーズ国際コンクールからずいぶんな日程があいた。その間、ショパン誌にレポートを書くために、様々なことを考え、私にとってありがたい貴重な機会になった。

コンクールではまさに"全"演奏を聴かせていただき、国を問わず、総合的に演奏能力が高くなっている驚きと同時に、日本人にみられる傾向と問題点も顕著にあらわれたと感じる。そしてその問題の根は深いとも感じた。

それは 表現力、説得力、そして存在感。

"日本人"とひとことで言っても、当然十人十色で、それぞれが異なった演奏をする。にもかかわらず、「印象の弱さ」と「説得力や存在感の薄さ」がここまで共通して顕著になると、"日本人は人前で意見を言うことに慣れていないから・・"では済まされないと感じた。

日本人の誰もが、品の良い、質の高い演奏で、その熱心な姿勢には好感が持てる。でも、芸術としてそれを堪能しようとしたとき、何かに欠ける。

『発熱していない』

と言えばよいのか。

社会の風潮や、育つ環境というのは当然その人のあり方に少なからず影響する。日本という国は、"相手の意志を探りながら、協調を求める"という傾向は、今の時代もあると感じる。それが謙虚さから来ているかというと、正直なところ?だが(苦笑)、その辺に踏み込むとややこしくなるので、それはスルーということで。(*^_^*)

空気が読めない

などという表現が生まれるところが、いかにも日本らしい。

続く