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2005年11月23日

温泉気分♪

さむっ!

外に出た瞬間、思わず肩をすくめて、このひと言がでてしまう季節になった。
ベルリンの冬は寒い。それでも、私が来たころ、マイナス22度という最低気温になった年に比べればずいぶん暖かいのだけれど。
あれはベルリンで初めての冬だったと思う。翌日の天気予報を見ていたら、なんとマイナス22度。今日は0度なのに、明日がマイナス22度??? わが目を疑って、その数字としばしにらめっこした後、あわてて日本に電話。  “マイナス22度だってぇぇ!!”

―マイナス22度って、どんな感じ? 冷凍庫並みってこと?

ええ、ええ、そうです。笑
生乾きの髪で外に出たら、ばりっ! と凍るんですから、髪が!!!! 降ってくる雪は、まさに結晶のまま。洋服についた雪が、あの雪印のマークそのままなんです!


ここ数年は温暖化現象のせいか、そこまで厳しい冬ではない。とはいえ、やっぱり冬。夜になると、冷えてくる。

私の親友のひとりに、R君というピアニストがいる。彼はベルリンに住んでいるのだけれど、仕事でいろんな国を飛び回っていることが多い。先日、アメリカからお土産を買ってきてくれた。

にやっ・・と笑って差し出した紙袋には、長さ30cm、太さ3センチはある巨大なボールペンが入っていた。その名も
 <Really Big Pen!>
・・・・・・・・・・・ これでどうやって書くんだ!  (;`O´)oこらー!!

そんなアイディア溢れる彼が、ついこの間とっても嬉しいお土産をくれた。今度は佐渡ヶ島からのお土産というそれは、なんと入浴剤!! お風呂の好きな私にはたまらない!しかもこんな寒い時期となれば、自宅温泉気分だ♪

早速いただいた袋を開けてびっくり。その名も 

<金箔入り 黄金の湯>

―金箔? 黄金??

パッケージもキンキラ金なのだ。なにかの映画であったバラの花に埋もれるお風呂の様に、金箔に埋もれるのであろうか・・・( ̄▽ ̄)。o0○   
などと、想像しながら、お風呂に入れてみた。

あら?・・・ごみが浮いている・・・・・
と目を近づけると、・・・・・ああ、ありました、金箔。(-o-)
埋もれるなんて、夢のまた夢。
金箔様は、ちらりちらりと浮いていたのでした。あたりまえか・・。

黄金風呂、というわけにはいかなかったけど、(笑)入浴剤のおかげであったかーい温泉気分を味わうことができ、感謝感謝♪ とっても快適でした。ありがとうR君!


ちなみに 上記に登場したお土産たちです。
Really Big Pen   
IMG_2282.JPG
        

黄金の湯
IMG_2277.JPG

こちらに浮いているのが、黄金の金箔です・・・

IMG_2270.JPG

2005年11月21日

目から鱗(ウロコ)!

なんでも、ちょっとした瞬間に、なるほど!っと開眼することがある。

9月に、イタリアで、とある家庭のお食事に参加させてもらう機会があった。その家庭は、小学校の先生をしているというお父さんとお母さん、そして心理学で大学入学を果たしたばかりの賢くてとってもやさしいお兄ちゃんと、明るくて気さくな妹の4人家族。家は普通のアパートの一室に見えて、実は台所に階段があり、なんと2階建て!
部屋のあちこちに飾られているちょっとした置物などがとってもおしゃれで、素敵なお部屋でした。

さて、夕食タイム。さすがイタリア、やはり出てきたのはパスタ。一日のうちお昼か夜には必ずといって良いほどパスタを食べるらしい。でも、あたりまえか・・、日本人で言うお米ですからね。笑
その日は、イタリア料理定番のひとつ、カルボナーラを作ってくださった。シンプルでとても美味。おいしいおいしいっ!を連発しながら食べていて、ふと気がついた。スパゲッティーが短くてとても食べやすい。フォークでくるくるっと巻いて食べる必要がない。私は毎回よくばってフォークに巻きすぎてしまい、口に入らない・・・・(-_-;)
という目に何度もあっている。

ところが、そのスパゲッティーは短く切ってある感じ。
さっそくお母さんに、質問。
―イタリアの家庭ではスパゲッティーを切って出されるんですか?

気さくなお母さん:
―あらぁ、ちがうわよぉ おほほ♪

とニコニコ笑って、エプロンで手をふきふき、台所に行ったかと思うと、
―こうやるのよ♪

と、目の前でまだ茹でていない硬いスパゲッティーを、ばきっと二つに折った。
なべに入れる瞬間に、二つに割るらしい。

へええええ。コロンブスの卵みたいだ。当たり前のようで、私にはまったく思い浮かばなかった知恵。それから、私も ばきっ!と二つ折りしてゆでている。

このお母さん、私があまりにも感心していたせいか、いつまでもほら♪、ばきっ、ほら♪、ばきっっと、スパゲッティをばきばき折りまくっていた。お、お母さんそんなに折らなくても・・・汗

話は変わるが、ヨーロッパに来て、まさに“目から鱗がおちた!”という経験がある。
それは、ナイフとフォークの使い方。私は小さいころから、母に

―洋食のとき、ご飯はフォークの背に乗せて食べるのよ
といわれていた。そういいながら母は、フォークを裏返して、山型になっている部分にご飯をのせ、ナイフでぽんぽんっとったたいて、少しつぶして、口に運んでいた。子供の私にはフォークからごはんが滑り落ちそうで、ふらふらしながら口に運んでいた覚えがある。

ところでみなさんは、そう習いませんでした????? (・o・)

ヨーロッパに来て、とある家族に聞いてみた。
―フォークの後ろに乗せて食べるの難しくありません?私ずいぶん練習したけど、やっぱりうまく食べれない・・・。

“・・・・・・・・・・・・・・・・”

外国人の皆さん、しばしの沈黙の後、 
わっはははははは!!!!!!   (⌒▽⌒)アハハ!

―なに、君の国ではそんなアクロバティック(曲芸的)なテクニックを使ってご飯を食べるの??
―えー、みせてみせて!!!

っと、なんと私はすっごい笑い者になってしまったのである・・・。フォークの背にごはんを乗せて食べるなんて聞いたことがないそうな。
しかも、そこで外国人の方々みんなで、フォークの背にご飯を乗せてみようとトライし始め、まったく怪しいテーブルになってしまった。

小さいころからがんばってきた私の今までの苦労は・・・そうです、水の泡。しかも、しばらくの間、笑い話の種にされてしまうという始末。

日本人の友達に聞いたら、大半が私と同じように習ったという。もう、誰がそんなうわさを流したんだーーー(怒)

人との出会いや会話を通じて、ふと新しいことに気が付かされることがある。まさに目から鱗。日本語でも、友達との会話の中で、自分が間違えた言葉の使い方をしていたり、間違った読み方をしていることに気づいて、内心はずかしいーーーと思うことがある。

そのたびごとに、やっぱり人と接するって大事だなと思ったりする。これからも人との出会いを大切にしていきたいな。

ひと言メモ:
目から鱗が落ちる・・・ということわざは、新約聖書から起こった言葉だそうな。
サウロという、あることから盲目になった人が、キリストの奇跡でまた見えるようになるという話で、聖書に
<直ちに彼の目より鱗のごときもの落ちて見ることを得>という表記があり、そこに由来しているそうです。

2005年11月12日

自然であること

―それだと、綺麗すぎるんです。技巧に走りすぎているんですよ!!

先日テレビをつけたら、そう言っている出演者の声が耳に入った。
俳句の話だった。

俳句にも様々な技法があるらしい。五,七,五という限られた文字の中にいかに凝縮して情景や心情を描くかということを求め、言葉の選び方や並べ方など、試行錯誤して作品を作るのであろう。ところが、美しさを求めて練りに練っていくうちに、技巧が表にたってしまうというのである。確かにそれらの作品を見ると、言葉面は美しいけれども、結果として読む側の心にすっと入って来ない。
この人はこうも言っていた。

―正岡子規は、俳句にできるだけ自然体を求めていたんです。

このことが頭の中に残り、ここ数日考える機会になった。

そういえば、料理の番組を見たときも、こんな話をしていたっけ。
<素材の味そのままをいかに引き出せるかが決め手です>

何でも同じなんじゃないかな・・・そんなことをふと感じた。俳句も、料理も、音楽も、人間も・・・。
<自然である>
このことが何においても一番の魅力であり、そして一番難しいところなんじゃないかな。当たり前のようで忘れやすく、でも何かの時にとても助けになる、そんな大切な言葉に出会えた気がして、今日はちょっと嬉しかった。


PS おしまいに、正岡子規の俳句をひとつ

柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺


2005年11月 8日

<BON!!>  

フランス人はよく、”ボン(BON)!!“と言います。この単語自体は直訳すると、英語で言う Goodで、つまり “良い”ということだけれど、日常では、もっといろいろな場面で使われています。
会話の途中で、“さて”はじめようとか、の“さて”とか、独り言的に“よし”など、気持ちの切り替えや、景気づけとも言う自分への掛け声的な感じといえばいいのかな。

私の人生のパートナーはフランス人。といっても、食後に緑茶をすすって、ふぅぅっと落ち着いている姿などをみると、“どうみてもあなたは日本人でしょぉ・・・”と言いたくなる点が多々ある人なのではありますが・・・(笑)、このことは別のときに書こうかな。

ともあれ、私はこの夏結婚をして、これからこのフランス人とドイツに住みつくことになったのです。人生とはわからないもので、昔は外国生活なんて思いも寄らなかったのに・・・。友達に、結婚して何が変わった?とよくきかれるのですが、率直なところ生活のうえではなーんにも変わっていません。ただやはり、フランス人と日本人がドイツに住みつこうというわけだから、日本人同士が日本に住むのとはもちろん勝手が違うということはあります

たとえば、これまで留学生として住んでいた自分と、これから“住みつく”ということになった自分とでは、気持ちの上でだいぶ違って来たり・・。引き締まるというのが適当な言葉かもしれません。

これからドイツに住んでいく上で、これから成し遂げたい、というか成し遂げたほうがいいかな・・・、という当面の課題が少しずつ浮き彫りになってきた気がしています。普段からいろいろ思いつくことはあるのだけど、なかなか腰があがらないというのが私の欠点。そこで、これを機に私も“BON!”と立ち上がり、今回こそ実行に移したいと思っているのです。このコーナーも、その一環として立ち上げてみました・・・・というよりむしろ、ここに書いたからには実行しないとまずい、という自分への戒めといったほうが正直かもしれないけど。笑

いったい誰に話しかけてるの??といわれそうなコーナーだけど、なんのことはない、自分で勝手にしゃべっているだけ。頭で思っているより書いたほうが自分の中ではっきりすることも多いので・・・。

ほかでもなく “ひとりごと” と題したこのコーナー。これから、日常遭遇したことや、そこから思うことなどを気ままにつづって行きたいと思っています。お暇なとき、ちらっと寄っていってくれたら嬉しいです。

理夏子