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2000年9月12日号

 先日…といっても、もう6ヶ月も前のことになってしまいましたが、休暇に日本に帰りました。ちょうどさくらが見頃の時期だということで、名所のひとつである上野公園を訪れました。ご覧のようにあふれかえるような人ごみでしたが、本当に見事なさくらでした。皆さんそれぞれ、さくらの下でお弁当を食べたり、仲間とビールを手に語り合ったり、歌ったり、また夜の宴会に向けての陣取りで、あちこちに大きな敷物を広げたり、カラオケの準備をしたりと思い思いでさくらを楽しんでいらっしゃる様子をみて、さくらが日本人の心にどこかに深く根付いている感じを受けとても印象的でした。 上野公園
上野公園2
 一つ一つの花を近くで見ると白かと思うような薄い薄いピンク色で本当に控えめに咲いている様子が、とっても美しく感じられました。それと同時に、今にも咲こうとはちきれんばかりに膨らんだ芽が、春らしさを感じさせてくれました。 桜
 少し足を進めて、しのばずの池のほうへ向かうと、人ごみも少しまだらになり、静けさが感じられました。ボートに乗ったり、鴨がゆっくり泳いだりと先ほどまでとは別世界で時間がゆっくりと流れる感じでした。東京という、活動的な町の中に、こんな場所があったんだなあとほっとする瞬間でした。


午後の数時間の滞在でしたが、心身ともとっても満たされて、幸せなひと時でした。こんなに込み合っていても、やっぱり見に行きたいと、人々が集まる理由がよくわかる、そんなすばらしいさくらでした。

不忍池
不忍池2
不忍池3